八重山日報コラム

「音楽旅歩き」No.164


【掲載:2020/10/20(火)】

音楽旅歩き 第164回

「大阪コレギウム・ムジクム」主宰 指揮者  当間修一

いま歯の大切さを痛感し、歯の治療にいそしんでいます

 歯の痛みは我慢出来ません。あの痛さといったら、七転八倒の苦しみですね。
昔には仕置きとしてもあったそうですから苦痛の極みだったのでしょう。
そんな痛さを随分と味わうことなく過ごしてきたのですが、一年ほど前から歯の治療が始まっています。
「痛さ!」から始まったのではないのですが、歯がグラグラとし始め、抜けそうになったので急遽歯科に駆け込みました。
歯並びが良くありません。それに気が付いたのは中学の頃。吹奏楽の管楽器をしていて指摘されました。
唇を合わせたり、かんだりした時に歯並びが影響するのですね。
その頃は少しは気にしていたのですが、しかし私の性格でもあるかもしれませんがそれ以上余り深く考えもせず、悩みなく過ごしていました。
その後パイプオルガンを弾き始めたことで、すっかり歯のことは忘れてしまった私です。

 記憶をたどります。小学校低学年の頃、よく虫歯になっていたようです。
父親に背負われて、夜に歯科に飛び込むといったこともあったことを思い出します。
しかしその後、中学の頃まで全く歯の痛みのことなど思い出せません。
それが40代になってまた歯医者さんのお世話になることになります。
少し痛いと思えば歯科に行き、治ればまた遠のく。忘れた頃にまた痛む。そして治療。その繰り返しです。
そのうちお気に入りの先生(凄腕の男の先生)ができ、せっせと通います。
私も本気で歯のことを考え始めたのがその頃ですね。
その先生に治療して頂き、予防のためにその後も続けて通えば良かったのですが、私が忙しくなったこともあって怠ってしまいました。
痛みと痛みの間が長かったということもあったかもしれません。いつの間にか私は「歯は強いんだ。虫歯もなりにくくなっているのだ」なんて自分勝手な診断を下していたようです。
なんと無知で傲慢だったのでしょうね。

 70代に入った今、一年程前から先に書いたように歯の治療が始まっています。
最初はグラグラした歯の治療として通い始めようとしたのですが(しかしそれは自然に抜けてしまいました)、
それを契機に一気に、徹底的に、歯を整えてみようとの決意(大袈裟ですね)で臨んでいます。
丁寧に診て頂いています。
歯科も家から近く通うのにも便利。スケジュールとの調整にはまた難を残しますが、とにかく気が済むまで通ってみようと思っています。
強がる歯も「寄る年波には勝てぬ」ということでしょうか。
指揮というのが相当の重力を歯にかけます。今後の事を考えるとこれも見過ごすことはできません。
次回の治療の時には初めて「セラミック冠」を着ける予定。少しお値段も張るのですが私としてはこれがちょっと楽しみ。
よく耳にすることを自身で体験できるのですから。

 「腰痛」を気遣っています。そして「歯」が現在の取り組みです。
「不安定狭心症」や「糖尿病」については問題なしとの診査結果が続いています。
人間の身体って本当に複雑に絡み合い、協力し合って維持しているのだと益々知る昨今です。





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