八重山日報コラム

「音楽旅歩き」No.168


【掲載:2021/01/10(日)】

音楽旅歩き 第168回

「大阪コレギウム・ムジクム」主宰 指揮者  当間修一

皆でウイルス防止策を素早く講じ、収束の道へと進みましょう

  東京は「コロナ禍」真っ只中。
今日の時点(2021年1月7日)で新規感染者数2400人を越えたという東京。
どんどんと酷くなっていく大都市ということでしょうか。毎朝起きればTVもSNSでも話題はこの感染者数。
でもこれは数字を〈点〉として捉えてのこと、これまでの感染者数を数えればとんでもない数字となり、〈面〉と捉えればその深さも合わせて戦慄が走ります。

「数」とは不思議なものです。
見る者によって多いとも感じ、少ないとも感じる。意味も違ってくる。やはり数を見るときは、判断の目、想像力を合わせた洞察力が必要ですね。
そうでなければ、真実、事実が異なって伝わってしまうことにもなりますね。
このコラムもまたまた「新型コロナウイルス」の話から入ってしまうことになりました。気が重いです。
しかし、そこから目をそらすわけにはいきません。毎日ウイルスのことが頭から離れないのですから。
日毎に我が国は「緊急事態」に入っていますよね。
今、感染が多く発生している所は緊急に対策を取らねばなりません、でないともっと各地へ、各人々へと、想像超えての拡がりが起こります。
感染によって亡くなる人も多くなっています。数で示されている以上に死の苦しみが患者さんに襲いかかっているものと思うのですが。
併せて「格差」のことについても意見が多く出始めているように思います。日々を過ごすことさえままならない人々がいます。
全ての分野においてこの問題は発生し、困窮を身近に感じ始め、戦々恐々となっている方々が沢山おられるように私には見えます。
ウイルスが社会の問題点を根刮(ねこそ)ぎあぶりだしているようです。

勢いに任せて書き始めてしまいました。
冷静になりましょう。改めて御挨拶を申しあげます。
年が明けました。人生の歩みの節目としての年末年始を迎えたことに先ずは心からの喜びを。
全ての人に〈幸せ〉への道が開かれていますようにと深く祈ります。
今年も「コロナ禍」にあって(しばらくは厳しい状態が続くと予想されます)、音楽を提供することを進めたいと考えます。
もちろん、感染状況などを見ながら慎重に、厳重に対応策を取りながらであることは自明です。
昨年の7月から演奏活動を再開していますが、周りの多くの方々の協力もあって、一人も感染者を出すことなく活動を行うことができています。

〈「音楽」は人間にとってなくてはならぬもの〉とする思いを共通して持っているからこそ可能にした、と思っています。
日々の生活の中、感染予防を怠ることなく徹底し、人間らしく体も心も動かして人生を謳歌する。
それこそがウイルスに立ち向かうエネルギーを強力なものにする原動力だと考えます。
今暫くは「コロナ禍」が続くでしょう。
歴史的に見ても重大事であることは間違いありません。
世界中が知恵を絞り、思い切った策でウイルスと闘っています。
我が国においても防止策を素早く講じ、英断を持って収束へと皆で向かいましょう。





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