八重山日報コラム
最近、物覚えが悪くなりました。
【掲載:2023/08/27(日)】
音楽旅歩き 第219回
「大阪コレギウム・ムジクム」主宰 指揮者 当間修一
【未来は「地球人」として皆同じ顔、身体になるかもしれません?】
直前にしたこと、先ほどまで持っていたものを置き忘れ、食べた料理など。
若い時より多くなっていることに困っています。
「年を取ると忘れることをしなければ、新しいことは頭にははいらない」とよく言われるのですが、
実際、忘れたら困るのですから厄介です。
私は人の名前を覚えるのが不得意です。顔は浮かびます、人柄は特に覚えています、しかし名前が出てこない。
顔、といえば最近見分けがつかなくなりました。
ドラマ好きですから俳優のキャラクターを味わうのが楽しみです。
しかし、その顔は皆同じに見え始めました。同じ顔をしているのですね。
女性も男性(しっかり化粧していますね)も同じ様、ですから見かけでは分かりません。
キャラクターも筋書きがよく似たドラマが多く、判別しにくくなっています。
女性は時代を反映していて個性的に描こうとされているのですが、しばらくの間は判別がつきにくいです。
男性は隣の国の俳優かと思うほど綺麗で整っています。いわゆる「イケメン」のオンパレードです。
私としては主役より、準主役や悪役の方がはっきりと見分けられ、その事が魅力的にさえ見えます。
これは私が忘れっぽくなったことと関係しているのでしょうか?
私が判別がつかなく成っているほど劣っているのか、それとも時代が進んでいて追いつけないのか?
少し不安に思うところです。
ちょっとうがっている見方なのかもしれないのですが、これってドラマが「漫画」が原作だということと関連しているように思われてなりません。
マンガを読まない私ですからあくまでも「可能性」に過ぎないのですが・・・・・・。
男性はイケメン。女性は魅惑的。男性の私から見ても、男性は細身で美顔でスタイリッシュで綺麗、美しいです。
女性は胸も腰もお尻も足も超魅力的に強調して描かれることが多い。理想の男女がそこにあります。
現実が「こうあって欲しい」「あのようになりたい」に添えたものに成りつつある、って事なんでしょうか。
日本の「マンガ」が世界で多く読まれ、人気があり、熱狂的なファンも居て、日本で行われている「アニメの祭典」、
世界中から世代を超えて人々が集まり盛況です。
とんでもない空想ですが、未来の人間は地球人として皆同じ顔、人体へと変化しているかもしれないと思う私です。
「地球人」が共に一つに近づきつつある。
情報が一瞬にして共有されるのですから、眼からも、文字からも、音からも、同質性を帯びてくる。当然かもしれませんね。
世界中どの地域でも同じ顔、同じ身体。ちょっと怖い想像ですが。
しかし、この空想、そう的外れでもないと思っています。
どうせなら、「平和」についても同じ価値観であって欲しいですね。同じものであって良いものなら「同じもの」に!
今しばらくは価値観など「違っている」ことが良い事。
でも、未来は「同じ」が良いこととなれば地球人として宇宙の一員となれるかも。
もう、これは漫画的発想であって、笑止ではありますが。