八重山日報コラム
後、数日で今年も終わろうとしている28日に書いています。
【掲載:2023/12/17(日)】
音楽旅歩き 第226回
「大阪コレギウム・ムジクム」主宰 指揮者 当間修一
【今年も終わろうとしています。今一度「「石垣島に幸あれ!」と叫びます】
今年もいろいろありました。
思い出す暇もなく毎日を駆け抜けてきたようです。
まぁ、個人的に言えば「健康」問題でしょうか。ここ7〜8年は身体が弱っていました。
それは「不安」がのし掛かっていたから、と言っていいでしょう。
「この国の先行き」にです。その不安を感じたのは〈いち早かった〉でしょう。そういう質(たち)です。
音楽活動もその質が関係していて、良いことに繋がることが多かったですから、〈厄介なモノだ〉とも言えません。
ただ、その不安がここにきて明らかとなり、予想が当たったことになりました。それはいまの政局に現れています。
そのような中にあって、「だからこそ音楽の力は大切」を貫いてきました。
「コロナ禍」、振り返ってもキツかったですね。
活動そのものは休むことなく続けられたことに驚きを覚えますが、やはり「コロナ」はこの国に多大な問題を投げかけました。
ワクチン接種に関する医療の問題、世代の溝。そこかしこに歪みが湧いて出てきました。
3年間の閉じこもりに似た状況はそれぞれの分野で「分断」を生みました。
それが音楽活動にも影響を与え、却(かえ)って新しい時代の扉を開いたかもしれないです。
人と人とのコミュニケーションが思うように図れないことに依ってです。
どのような方向に向かうか、当事者として無関心ではいられません。
私の身体は健康になってきていると思います。沢山の方にお世話になり、また現在も助けて頂いています。
特にメンバーによる医療関係者のアドバイスには言葉には言い尽くせない感謝の思いです。それが有ったからこその健康回復です。
我が国、今年後半に入って「回復」へと向かっていることは間違いないでしょう(政局もそうあって欲しいと願いますね)。
人間ってそう簡単には変われるものではないでしょう。
「変えたい」と思ってはいても「変えられない」ものがしっかり取り憑いているのも人間です。
賢く、知恵者として臨みたいと願っています。
今、しっかりと、悔いの残らない判断と実行を伴うことが必要だと強く思いますね。
来年も真摯な音楽を大阪から発信したいです。
今では全国各地からでもネット配信で視聴いただくことができます(期間限定とはなりますが現在も発信しています)。
そして共感していただけるような音楽表現を目指したいです。音楽が人と人とを結ぶ強い手段ですから。
二年後に50周年を迎える我が団。
御多分に洩(も)れず、合唱団・オーケストラ(「SCO」)も世代交代という局面に入っていますが、うまく引き継がれていると思います。
経験深いメンバーが居ることこそ「尊い価値がある」との認識です!
来年も大いに羽ばたいて大阪から世界へと「元気発信」を続けていく所存です。
石垣でもフル編成での音楽を聴いていただきたいですね。クラシック音楽が「現代」に投げかけます。
「石垣島に幸あれ!」。
皆様・・・・・・!よいお年をお迎えください。