八重山日報コラム

「音楽旅歩き」No.239


【掲載:2024/08/25(日)】

音楽旅歩き 第239回

「大阪コレギウム・ムジクム」主宰 指揮者  当間修一

【人は「食う・寝る・動く」を絶やさなければ元気になれるそうですよ】

   暑い日が続いています。日本全国、どこもでしょう。
以前ならば30度となれば「猛暑」と言われていました。そんな時代に居た私です。その頃から比べれば10度違うわけですね。
今夏も合唱団の「夏合宿」があり伊豆の山中で5日間過ごしたのですが、毎日、宿から出るともう死にそうな熱さ!
直ぐに部屋に直行で、エアコンの効いた場所へと避難です。
真剣に対策を考えなければ正常な生活を営むことなどできないです。とくに知的活動は無理ですね。エアコンは必須ですね。

 暑さと並んで最近の驚きは「雷・土砂降りの雨・強風」です。
台風はそれが特徴ですから仕方ないとしても、台風でもないのにいきなり私たちを襲ってくる雷雨に突風。
木は倒れ、川は溢れ、道も川となり停電も起こる。
これ、1000年前ならば恐ろしい 神々の怒りだと信じられて、ひたすら祈祷をしていたことでしょう。
さすがに「停電」はなかったでしょうが。
目まぐるしく地球環境が変わっていっている現代です。
そんな中にあって人間社会でも恐ろしいことがひっきりなしに唸り声を出しています。
絶叫、断末魔の声でしょうか。それが異常気象とともに世界中で起こっているという社会現象です。

 政治は既に〈死に体〉状態。戦争でありながら戦争と言わない不思議さ。
女性や子どもが狙われて殺されるという異常な戦い。一番弱いところを襲う、女性と子どもを。
それは未来を閉ざすことであり、もう人間が人間を食らうという恐ろしい地獄絵です。
一方では快楽に溺れるがごとく、法を犯してもやりたい放題。
もう一方ではひたすら貧しさに喘ぎながらも賢明に、慎ましく生きる。
この世界はあちらを向いても、こちらを向いても、上を見ても、下を見ても、どこもかしこも異常な風景ばかり。
いつになれば心穏やかな風景を取り戻せるのか。
断末魔だからでしょうか、思いっきり明るい世界になればと毎夜夢を見ます。

 大地が揺れるほど恐ろしいものはありません。
地震国である我が国ではさすが回を追うごとに被害は少なくなっていっているように思えます。
が、先日など「大地震」が来ると西日本に最大級の注意報がでました。
その後の一週間、徴候が無いということで解除になりましたが、
さすがに歴史的に初めて出たこともあって一時は騒がれたようですが余り本気にはされていなかったように見えたのは私だけでしょうか。
最近の色々な事を見ていると、それぞれの専門家の発表はどうも胡散臭さがあって、良くないのは分かっているのですが、
私にとっては信用が無くなっています。
どうなっていくのでしょうね、この国は。
信用できるものが少なくなってきている。
人と人との間も縮まっているのか遠のいているのか。
誰も判断できない。ともかく何事にも関心がない。
どこに向かっているのでしょうか・・・・・・。ダメですね。
暑さのせいで心が弱ってきていますね。
人間にとって大事な事は「食う・寝る・動く」だそうです。
この三つさえ欠かさなければ、元気に生きていけるそうですよ。
頑張ります!





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