八重山日報コラム
イランからイスラエルにミサイル180発以上が発射された。との映像がテレビの生中継で流れる。
【掲載:2024/10/06(日)】
音楽旅歩き 第241回
「大阪コレギウム・ムジクム」主宰 指揮者 当間修一
【「神様!」「悪魔!」を同時に叫ぶ現代人です】
ボンヤリと観て、ゲーム感覚の人間も居るし、恐怖に身体を立たせているだけで精一杯な人間も居る。
我が国では宮崎空港で不発弾が爆発。滑走路に繋がる「誘導路」。
直径が約7メートル、深さが約1メートルと報道は伝えます。
戦争末期にアメリカ軍によって投下されたもの。まさかの出来事。しかし起こった事です。
戦争とはそういう地獄絵のような残酷な事が長く続くものです。
遠く離れたところから観ればただの映像ですが、間近に起こればそんな悠長に構えることなど出来るはずもありません。
「台湾有事」がよく話題にされていますが、実際起こってみれば一番被害を受けるのは我が国だとの専門家の共通意見です。
それも米国は直接関与せず、我が国が前面に立たされる。つまり攻撃の的にもされるし、空輸や海運などによってライフラインも断たれる。
これは安保条約、地位協定に依っているもの。なぜ、我が国が外国の争いの矢面に立たねばならないのか、とても理不尽だ。
攻撃されたなら島民は逃げる。その道を国が、自治体が備える(から、安全?)。
これとて何故逃げなければならない?逃げるなんて出来ないでしょう。
逃げるまでに必ず巻き込まれて命を落とす者が出る。それは前戦争で体験してきたこと。
何故また繰り返そうとするのか? そんなこと顧みなくても、今現在、世界中で起こっている事実を観れば、一目瞭然。
他国からみればこんな自立心の無い、理解できない国は無いでしょう。
国を守る、国民を守るとは大臣皆が言っている事。しかし、実態はそのような計画などない。
人任せ、他国任せ、無責任だらけ。
2024年10月、我が国の内閣が換わりました。あの「自民党」の内輪事です。
しかし、未来の我が国の先導役の人々です。信頼できるのか、そうではないのか。
内閣発足直後から既に新総裁の後退が言われ始めています。
はてさてこの先どうなることやら。またまた変化無しで以前の繰り返し⋯。
我が国は外交によって平和を提言すべき国。それは戦争で体験したことを伝えることです。
人類初の原爆体験国の責務です。敵国であった米国の属国に〈成り下がる〉なんて誇りを失った民族が選ぶ余りにも愚かな行為。
今、台湾で「台湾有事」の映画が注目を浴びています。
「零日攻撃 ZERO DAY」がそれ。実際に有事となれば〈この様に成る〉とのストーリー。
市民に最悪な地獄絵の事態となる意識をもっと持って欲しい、が映画の意図らしい。
先島諸島の事を案じた映画がありましたね。
「戦雲(いくさふむ)」でしたか。切なる願い、祈りの映画なのでしょう。
いくつものおかしな、妙なことが起こっている島々。国を守る戦略が国民の意見を反映していない。
何処が、誰が、計画を立てているのか?国民は識ることができない。
国会も、地方自治体でもそもそも議論が無いか、尽くされないからです。
人間同士が「神様!」「悪魔!」を同時に叫ぶ現代人です。