八重山日報コラム

「音楽旅歩き」No.247


【掲載:2025/01/19(日)】

音楽旅歩き 第247回

「大阪コレギウム・ムジクム」主宰 指揮者  当間修一

【「空気は吸うもので、読むものじゃない」大いに語り合いましょうか】

 日本にとっては悩みの種であるアメリカ。不平等なことも表面化している二国間ですね。
こんなに尽くしてきたのにアメリカの一部の企業のトップからバッシングを浴びる。
それとて、スピーチ通りに受け取ることは控えた方が良いのですが、あの口調にはとても驚かされた。
敗戦後の日本をあのような言葉で罵る。
確かに豊かになったのはアメリカの政策に依るものだったとしても、それによって失われたものや価値観も多くあったことも事実。
尽くしてきた日本。沢山のお金を掛けてきた。
アメリカでのあのような口調で名指しで言われる時代なんだ、との思いですね。
SNSでの選挙戦が話題でした。日本でのSNSでのフェイク騒動もまだ続いています。
不安定な空気が漂っている我が国です。
世界情勢から見れば少しは勝っているようにも見えますが、いやいや油断のならない不安定さです。
ある人はSNS上で書きます。

「国政の底を抜きまくっている政党。県知事や市長も地方政治の底を抜いている。
そこに野心ギラギラ、欲望ギラギラの仲間たちが〈良い子ぶって〉人々をたぶらかし、
影ではその者たちに助け船を出して己の権力を広げようとする。」もう世も末の様相です。
世界の情勢も刻々と変わる。戦争国も揺らいでいる。
そこに暮らす人々は前世紀と今世紀での最も残酷な苦しさを、痛みを集中的に味わっている。
地球は狭くなった。電子化が進み、瞬時に残酷な場面が世界を駆け巡る。
それを見ても何もできない多くの人々が居る。
手を差し伸べたいがどうすれば良いか、具体的な事ができない。
そのような中でもフェイクを垂れ流す人々がSNS上で後を絶たない。

 偏った情報に影響を受けた人々に、世界的に操作されている、こんなに恐ろしい時代はこれまでには存在しなかった。
いま正に岐路に立たされている人間社会です。
人間は道具を作った。道具は使う人によって良くも悪くも用いられる。
重いものを運んだり、切ったり、伸ばしたり、加工したり。
しかしその便利な原理が人を殺すために利用されて来たことも事実。
そんな世の中、何を信じて、どのように生きる望みを持てば良いか。
どこかで読んだと思うのですが、

 『「空気は吸うもので、読むものじゃない」。息をするように正論を吐かなければ「この道はいつか来た道」となる』。言い得て妙です!

 とにかく先ずは「語りましょう・喋りましょう・意見を言いましょう」。
息は生きるため、言葉を吐くためにある。空気は読むものではない!
最近のニュース、DDoS (ディードス)攻撃。
これは攻撃対象となるWebサーバーなどに対し、複数のコンピューターから大量のパケットを送りつけることで、
正常なサービス提供を妨げるサイバー攻撃です。
人間が体験する今世紀故の事件ですが、これとて確かな信頼で結ばれたならば、恐れることもない。
「息を吐くように不誠実な言葉を吐く」人々が存在することは事実です。
それを助長させるSNSを見直してみませんか?
また「スマートフォン依存」も考えましょうか。





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