八重山日報コラム
自民党の議員も驚き、誰もが予想だにしなかった自民党の「圧倒の大勝」で衆議院選は終わりました。
【掲載:2026-02-15(日)】
音楽旅歩き 第266回
「大阪コレギウム・ムジクム」主宰 指揮者 當間修一
【今回の衆議院選挙結果は成るように成った帰結です】
その歴史上未だ無かった状況に対して専門家たちはこぞってコメントし始めています。
その分析に私は納得ですね。とにかく「ここ数十年の決算が出た」、ということでしょう。
高市早苗さんという「人気者」が勝ったのですね。結果は決して政策や理念に拠ったものではなく、「強力な意志の持ち主」「初めての女性首相」「いじめられていて可哀相」だというイメージが投票行動となって雪崩現象が起きた、という論です。
もう一つの要因も言われています。それは「中道」の「理想」とする説明が〈甘さ〉に結びつきこれまで支持していた人の心を離れさせた。「立憲票が溶けた」という言葉が生まれました。
ハッキリと争点を主張しなかった(出来なかった)。国民に理解され賛同を得るだろうとの誤算。
選挙民は、急な解散、そして短い選挙戦。全て急がされ、考える時間がないまま投票を強いられた。決して今の政治に満足しているわけではないのに、生活の不安、そして「何とかしてほしい」との思いが一気に「熟考されていない判断」を通して吹き出し、投票への行動となった。
ある人が言っていましたね。「すでに40歳以下には〈正義〉は通じなくなっているんですよ」「今はもう〈「正しいこと」は通用しない〉時代なんですよ」と。
民主主義が何であるかも教えられていない世代。〈批判〉を〈いじめ〉ととる。批判といじめの違いが何かを教えられていない世代。〈いじめ〉と感じる人には声高に叫ぶのではなく、静かな口調で「美辞麗句(びじれいく)」でもって語るしかない。なんともはや〈手の施しようがない〉時代に入っているということなんでしょうね。
前回に書いたのですが、「モリカケ問題」「政治資金規正法違反」「裏金議員」「秘書給与詐取(さしゅ)」その他、議員の「スキャンダラス」な事件などもう関心が無いのですね。法律遵守も関係なし。
次の言葉も誰かが言っています。「どうせ騙される。何度でも何度でも騙されるし、騙されても気づかないし、騙されたと気づいても騙すものだろうと怒りもしないし、騙されても忘れるし」。
そしてそれは「産まれた時から騙されているのだから『騙す』という事に殊更関心を持たない。貧相なお花畑で夢見ている国民なんだ」。
そう、こう書いてきてふと気付きます。こんな風に書くからダメ。意図が判らない。批判めいたものは「しんどい・辛い・苦しい」となるんでしょうね。
明るい日々を思い浮かべましょう。笑いの絶えない仲間と過ごしましょう。美味しい食べ物。スポーツも楽しみましょう。未来は恐ろしくなんかなく、幸せな時間が途切れることなく続く。そんな提案、実践が望まれているのでしょう。
今回の選挙。喜ぶことも憂うこともしなくて良い。成るように成った帰結だった。さてこの先、選挙民が体験します。30年、50年、100年先の人々はどう観るのでしょうね。関心無いんでしょうね。