以前、「指導要領を先へ延ばす」べきだ、と書きました。 指導要領を先へ延ばすためには、指導要領を一新することが必要となるでしょう。 たとえば、小学5年、6年で学ぶ「平均」「単位量あたり」「速さ」「比」「割合」といった内容をよく練り直せば、教えられる内容は圧縮され、コンパクトになると私は考えています。 ところで、指導要領を先へ延ばすにしても、一新するだけにしても、私はある大きな困難を感じています。それは
です。自分が学んだ枠組み・自分が教え続けた枠組みとは違う枠組みで、物事を教えるのは難しいです。 だから、既存の数学の指導要領を全く再編成したならば、教える側はかなりの時間を割いて勉強する必要が出てくるのです。 そして、当然のことですが、その「勉強する必要」は、教育現場に大変よい刺激を与えることになるでしょう。 ところが、残念なことに、その「勉強する必要」を今の教育現場に求めるのはかなり大変なのが現状です。 ここで、今後も私が繰り返し主張するであろう、次の一事を挙げます。
今の社会では、学校の先生は勉強しないといけない、という当たり前の事実に対して、認識が足りないのではないでしょうか?
今後、これらの問題について、より深く考えて、書き記していこうと思います。 # 一部、文章を改訂しました(2010-06-09) |