小学・中学

概要

  • 中学は2012年度完全移行、小学は2011年度完全移行
  • 以下の文科省のサイトに詳細があります。

13th-noteでの方針

反復練習プリント導入テキストの内容については、特に変更の必要がありません。
中学の学年別のカテゴリ分けは、新指導要領に合わせ再区分します。

指導要領の主な変更点

最終更新:2011-07-16

概要

  • 統計について扱いが増しています。
    • 中学1年の「目標」に「目的に応じて資料を収集して整理し,その資料の傾向を読み取る能力を培う。」が加わっています。
    • 中学3年の「目標」に「母集団から標本を取り出し,その傾向を調べることで,母集団の傾向を読み取る能力を培う。」が加わっています。

中学数学から小学算数へ

  • 中学1年の「図形の対称性(線対称,点対称)」「角柱や円柱の体積」が小学6年へ
  • 中学2年の「起こり得る場合を順序よく整理すること 」が小学6年へ

小学算数の変更点・増加内容

  • 小1に増えた内容
    • 長さだけでなく、面積、体積も大きさ比較をします。
    • 小2から小1へ移行する内容
      • 「時刻の読み方」*1
  • 小2に増えた内容
    • 小3から小2へ移行
      • 「体積の単位(ml. dl, l)」*2
      • 「時刻の単位(日、時、分)」
      • 正方形、長方形、直角三角形、箱の形
  • 小3で増える内容
    • 4桁の整数の足し算・引き算も増えます。
    • 3桁×2桁の掛け算が増えます。
    • 重さの単位としてt(トン)も習います。
    • 式と図の関連づけ、□などを用いた式など*3
    • 小4から小3へ移行する内容
      • 小数の意味と表し方、1/10の位の小数の加減
      • 分数の意味と表し方、簡単な分数の加減(一部は小5から移行)
      • 二等辺三角形、正三角形、角、円、球
  • 小4で増える内容
    • 面積の単位としてa, ha も学びます。
    • 1/100の小数の加減も習います。
    • ものの位置の表し方
    • □、△などを用いた式
    • 「そろばんを用いて,加法及び減法の計算ができるようにする。」の一文があります。
    • 小5から小4へ移行する内容
      • 小数×整数、小数÷整数
      • 分母の等しい分数の加減(仮分数含む)
      • 四則計算の性質--交換法則、分配法則、結合法則なども扱うことになります
  • 小5で増える内容
    • 素数も学びます
    • 1/100の位の小数乗除も学びます
    • ひし形、台形の面積の求め方も学びます
    • 多角形や正多角形について学びます
    • 合同な図形を書いたり作ったりします(一部、中学から)
    • 円周率は3.14のみを用います*4
    • 歩合も習います*5
    • 小6から小5へ移行する内容
      • 「約数と倍数」
      • 「分母の異なる分数の加減」---分数の乗除は小6のままです。
      • 「体積」
      • 「角柱、円柱」---角柱、円柱の体積などは小6です。
  • 小6で増える内容
    • 「分数・小数の混合計算」
    • 「メートル法の単位の仕組みについて理解できるようにする」の一文があります。---ミリ、センチ、デシ、デカ、ヘクト、キロの接頭辞を扱います
    • 「度数分布」
    • 小5から小6へ移行する内容
      • 円の面積の求め方
    • 中学から小6へ移行する内容
      • 「角柱・円柱の体積」
      • 「縮図や拡大図」、「対称な図形(線対称・点対称)」
      • 「反比例」--グラフも描くようです。(もちろん第一象限内で)
      • 「文字(a, x など)を用いた式」
      • 「起こりうる場合」---整理して書き並べるため、結果的には、辞書式並べや樹形図も扱うようです。

中学数学に増えたこと

  • 中学1年に以下が増えました。
    • 数学Iから
      • 「数の集合と四則計算の可能性」---自然数は加法について閉じていて、減法について閉じてない、整数は加法・減法について閉じている、のような話だと思います。
      • 「大小関係を不等式を用いて表すこと」---不等式を解くことはしません。
      • 「球の表面積・体積」
    • 数学基礎・数学Bから
      • 「資料の散らばりと代表値」---コンピューターなどを用いてグラフに整理する、ヒストグラムを利用する、など。「平均値 中央値 最頻値 相対度数 範囲 階級」といった用語を扱います。
    • 以下も増えています。
      • 「簡単な比例式を解くこと」
      • 「平行移動,対称移動及び回転移動」
      • 「投影図」
  • 中学3年に以下が増えました。
    • 中学2年(一部、数学Aから移行)から
      • 「円周角と中心角の関係」---円周角の定理の逆も扱います、13th-note数学A p.122-125 参照
    • 数学Iから
      • 「有理数と無理数」---要するに、1/3は有理数、√2は無理数、など。13th-note数学I p.5,6 参照
      • 「二次方程式の解の公式」
      • 「相似な図形の面積比と体積比」---相似比m:nならば、面積比はm^2:n^2、体積比はm^3:n^3になること、13th-note数学I p.190-193参照
      • 「いろいろな事象*6と関数」が増えました
    • 数学基礎・数学Cから
      • 「標本調査」が増えました

中学数学内での変更点

  • 上述の通り、「円周角と中心角の関係」は中学2年から3年へ移りました。
  • 「関数関係の意味」が中学2年から1年へ移行

高校

小学・中学はこちら

概要

  • 高校の学習指導要領の改訂によって、2012年度の入学生からは、数学の指導要領が変わります。
    • 変更内容については、こちら(文部科学省のページ)
    • 数学・理科のみが2012年度に先行実施(年次進行)、総則のスタートはさらに前倒して2010年度から、すべての項目での実施開始は2013年度からです。
      (スケジュールはこちらの「新学習指導要領実施スケジュール(概要)(PDF:47KB)」が分かりやすいです。)

13th-noteでの方針

数学I、数学A、数学II、数学B

  • 数学I、数学A、数学II、数学Bについては、一部の範囲を除き、2011年度までの指導要領に合わせたものも公開します。
  • 2012年度から順にスタートする、新しい指導要領変更に合わせて揃えます。
    • 新しい数学I、数学Aはこちら
    • 新しい数学II、数学Bは2012年夏頃を目標に完成

数学III(、数学C)

  • 数学IIIは、もともと2013年頃の作成を目指していたので、新しい指導要領に合わせたものしか作成しません。
    • ただし、学習内容の新旧対応表は作るようにします。
  • 申し訳ありませんが、数学Cは作成しません。
    • 数学Cは、新しい学習指導要領では見あたりません。

指導要領の主な変更点

随時更新していきます(最終更新:2010-12-10)。

高校数学から減ったこと

  • 数学Cが消えています。
  • 行列が見あたりません。
  • 2次方程式の解の公式は中学に戻るそうです。

高校数学に増えたこと

  • 複素数平面が数学IIIに復活しました。数学Cから移ってきた二次曲線・媒介変数・極座標と統合され、極限の前に配置されています。
  • 「整数の性質」という章が数学Aに見受けられます(ただし「場合の数・確率」「平面図形」と合わせた3つから適宜選択)。次のような構成になっています。
    • 約数と倍数--- 素因数分解を用いた公約数や公倍数の求め方を理解し、整数に関連した事象を論理的に考察し表現すること
    • ユークリッドの互除法---整数の除法の性質に基づいてユークリッドの互除法の仕組みを理解し、それを用いて二つの整数の最大公約数を求めること。また、二元一次不定方程式の解の意味について理解し、簡単な場合についてその整数解を求めること。
    • 整数の性質の活用 --- 二進法などの仕組みや分数が有限小数又は循環小数で表される仕組みを理解し、整数の性質を事象の考察に活用すること。
  • 統計のあつかわれ方が、以前より重要視されています(中学の数学から一貫して)。
    • 高校では、「数学I」に「統計の基本的な考えを理解するとともに,それを用いてデータを整理・分析し傾向を把握できるようにする。」という目的の「データの分析」という章が設けられ(選択制ではありません)、次のような構成になっています。
      • データの散らばり--- 四分位偏差,分散及び標準偏差などの意味について理解し,それらを用いてデータの傾向を把握し,説明すること。
      • データの相関--- 散布図や相関係数の意味を理解し,それらを用いて二つのデータの相関を把握し説明すること。
    • 「数学B」では「確率分布」「正規分布」「統計的な推測」を含む章が存在しています。
  • 「確率」に「条件付き確率」が復活しています。(もっとも、13th-note数学Aでは既に扱っていますが)

その他、高校数学内での変更

  • 数学Iで、最初に集合も扱います。命題も一緒です。
  • 1次不等式は数学Iに残るようです。
  • 「2次関数」と「図形と計量」(「三角比」を含む)の順序が今とは逆です。
  • 3次の乗法公式・因数分解の公式は数学Iから、二項定理は数学Aから、数学IIの最初の章へ移ります。
  • 「三角関数」と「指数関数・対数関数」の順序が今とは逆です。
  • 数学Cにあった「二次曲線・媒介変数・極座標」は数学IIIへ移りました。

※「数学活用」についてはここでは触れていません。


*1 これは小2も苦労する内容ですが…大丈夫かな?
*2 これは小3も苦労する内容ですが…大丈夫かな?
*3 これは小4でも苦労してますが…大丈夫かな?
*4 旧指導要領では「円周率としては3.14を用いるが,目的に応じて3を用いて処理できるよう配慮するものとする。」でした。このうち文の後半が削られました。
*5 旧指導要領では「歩合の意味について簡単に触れるものとする」という曖昧な表現でしたが、今回は「簡単に」が削られました。
*6 この事象は確率における「事象」ではありません

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Last-modified: 2014-08-24 (日) 01:00