October 31, 2010

第20回現代音楽シリーズへのご来場ありがとうございました!!New

第20回現代音楽シリーズへたくさんのお客さまにお越しいただき、演奏会を無事に終えることができました。
足下の悪い天気の中、演奏会へお越しくださった皆様、ありがとうございました。また、温かい拍手で包んでくださったこと、感謝致します!

演奏会のご感想・ご意見などをお待ちしております。
メール(office@collegium.or.jp宛)や、FAX・郵便等で是非お寄せください!

 大阪コレギウム・ムジクム事務所
 〒 大阪市都島区御幸町2-11-17
 TEL/FAX 
 Mail office@collegium.or.jp

679000

が次の当選者です。

記念番号で演奏会チケットをペアでプレゼントしています。
678000番を引いた方のお申し出をお待ちしています。
お申し出はoffice@collegium.or.jpまで。

October 29, 2010

本日は「現代音楽シリーズ」です!!
  当日券ございます。直接会場へお越しください。

★オーケストラ合わせの模様をお伝えします!New

★特別対談のお知らせNew
 本日の「現代音楽シリーズ」では創立35周年記念委嘱作品の初演にあたり、スペシャルゲストをお呼びしての対談を企画しています!ぜひご期待ください。

★曲目ご紹介 (メールマガジン「コレ・マガ」記事より転載)
 ◇10月も世界初演です! ~木下牧子「たいようオルガン」
 ◇A.ペルト「巡礼の歌」日本初演にご期待ください!
 ◇カンタータ<洪水>
   ―ギルガメシュ叙事詩・第十一の書板「大洪水の話」より



OCM創立35周年にもあたる今年は、木下牧子、千原英喜両氏による新作の世界初演をはじめ、ペルト「巡礼の歌」の日本初演など、ぎっしり充実したステージの数々をお届けします。

10月28日、ほぼすべての楽器が揃ってのオーケストラ合わせが行われました。
木下牧子「たいようオルガン」では、色鮮やかな絵本の世界が描き出されました。まさに燦々とふりそそぐ太陽の下、時に速く、時にゆっくり走り続けるゾウバス。太陽が照らしている世界には、様々な生き物がいたるところに満ちています。
この絵本は、詩として書かれているほかにも、画面に沢山の書き込みがされていて、何度見ても新しい発見のある楽しい作品なのですが、その様子が実に楽し気に音で描き出されています。
畑を走り、町を走り、橋を渡り、海を超え、トンネルをくぐり…。
晴れ渡る空、にわかに降り始める雨、雷のとどろき、そしてまた明るくなる空、そしてだんだん暮れていき、夜空に月が輝き始める…。
その中をどこまでもどこまでも走り続けるゾウバス。
生きとし生けるものすべてへの愛しさに満ちた音楽が広がります。

千原英喜「CANTATA ・カンタータ<洪水>―ギルガメシュ叙事詩・第十一の書板「大洪水の話」より」。
この大洪水の場面は、聖書の洪水物語(ノアの方舟)の原型とも言われ、ギルガメシュ叙事詩をここまで有名にした所以でもあります。
世界最古の文明の一つともいわれるメソポタミアの地の神話の世界が、千原英喜氏の音楽により、時に静謐に、時に激しく狂おしく、また至福の美しさに満ちて、壮大なスケールで描き出されています。人類の根幹に共通する原初的な信仰を揺り動かされます。

A.ペルト「巡礼の歌(男声合唱と弦楽オーケストラのためのヴァージョン)」。
同音の連続による斉唱のみによって構成される合唱パートと、緊張感に満ちた弦楽合奏の対比と重なり。静謐でありながら、一心の熱い祈りの音楽に強く引き込まれます。
弦楽オーケストラのための「オリエント&オクシデント」とともにお楽しみください。

なお、公演当日は木下牧子氏、千原英喜氏をはじめ、絵本「たいようオルガン」の作者荒井良二氏、ギルガメシュ叙事詩の音韻訳をされた川崎隆司氏をお迎えしての対談を企画しています。こちらも是非お楽しみに!

まさに日本の音楽史の新たな1ページを刻む一夜、この歴史的な場に、是非、皆様にもお立会いいただきたいと思います。皆様のご来場を心よりお待ちしております。


(2010.10.29. メールマガジン□■コレ・マガ■□第460号記事より)

♪ ↓演奏会詳細

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October 28, 2010

October 27, 2010

678000

が次の当選者です。

記念番号で演奏会チケットをペアでプレゼントしています。
677000番を引いた方のお申し出をお待ちしています。
お申し出はoffice@collegium.or.jpまで。

October 26, 2010

11/22(月)は『OCM音楽講座』です!New

当間のわかりやすく楽しい講義を聴きながら、音楽の根源に迫る「OCM音楽講座」。今月の講座は、11/22(月)に開講します!

本講座は2004年2月に「楽典講座」として始まり、その後楽譜を読み解くだけでなく、表現へと繋げるための実践的な講座へと、同年10月に「ソルフェージュ講座」へ改称。音楽をより深く楽しむ上での基礎を、さまざまな視点から多角的に解説してまいりましたが、2010年5月より現名称に改称。『ソルフェージュ』という枠にとどまらない内容へとさらに広げ、発展させていくことといたしました。

~これまでの講座内容ご紹介~
・フォルマント
  母音の特性を決める「フォルマント」とは何か?
  音波のしくみの基礎を踏まえ、最新の科学で解明されてきた音の仕組みを解説。
・OCM発声法のまとめ・中高生の発声
  東京、京都、名古屋で開催してまいりました合唱講座の内容より、
  「OCM発声法」について総合的まとめとして解説。
  あわせて、発達の著しい中高生にとって必要な指導のアプローチについて説明しました。
・鑑賞
  CDやDVDを鑑賞し、音楽の根源とは? 音を聴き取る力とは? について考察。
・聴音・リズムソルフェージュ
  旧「ソルフェージュ講座」の内容も引き続き行っています。

そのほかにも、毎月さまざまなテーマを採り上げ、音楽の本質に迫ります!
プロジェクタを利用したプレゼンテーションを交えつつ、視覚的に分かりやすく解説していきます。

音楽経験のあまりない方、またベテランの方、どなたでもご参加いただけますので、多数のご参加をお待ちしています。


★日 時:11月22日(月)午後7時半~午後9時頃まで
★会 場:日本福音ルーテル大阪教会
     (大阪市営地下鉄「谷町四丁目」駅1B出口 徒歩1分)
★受講料:800円
★テキストは「合唱の育成・合唱の響き」(カルドシュ・パール著)使用。(全音楽譜出版社・3360円)
ご希望の方は各書店・楽譜店などで各自ご用意下さい(購入必須ではありません)。当日はレジュメが配布されます。
★筆記用具や五線譜ノート、録音機器などをご用意されると便利です。
前回までの資料をご希望の方は、受付にてお申し出下さい。

お申し込みは office@collegium.or.jpまで。
(当日参加も可能です。)

10月も世界初演です! ~木下牧子「たいようオルガン」

(2010.10.8 □■コレ・マガ■□ 第457号より転載)

OCM秋の演奏会「世界初演」第2弾は、木下牧子氏の新作「たいようオルガン」です!

テキストは、明るい色彩と自由で個性的なキャラクター、快活なリズム感の言葉が人気の、荒井良二氏による絵本「たいようオルガン」です。

  「ゾウバス」は、野原や街を、人を乗せて走ります。晴れたり曇ったり、
  雨が降ったり・・・。畑や牧場、大きな街、橋を渡り、ボートに乗り・・・。
  人は「ゾウバス」にのったり、おりたり・・・。
  そして、空からはいつも「オルガン」の音が聞こえています。

朝、太陽が昇り、夕暮れ、月が昇り始めるまでの平凡な1日が、自然と宇宙の中で生きることの楽しさ、喜びにあふれています。当たり前のような日常が、実はとっても輝いている!そんな、楽しい冒険のようなひと時が始まります。
おなじみ木下氏の明るく力強いハーモニーが、荒井氏の世界と一つになって、また一つ、すばらしい曲が生まれました。

10月31日、この曲が当間とH.シュッツ室内合唱団、そしてSCOの演奏で命を吹き込まれる瞬間を、ぜひ、たくさんの方々と共有したいと思います。
どうぞお見逃しなく!

A.ペルト「巡礼の歌」日本初演にご期待ください!

(2010.10.15 □■コレ・マガ■□ 第458号より転載)

ティンティナブリ(鐘)と作曲者自らが名づけた独特の様式の魅力に、数多い現代音楽作曲家の中でもファンの多いA.ペルト。今月の「現代音楽シリーズ」で演奏する「巡礼の歌」は、オリジナルとしては1984年に独唱と弦楽四重奏のための作品として書かれ、のちに男声合唱と弦楽オーケストラのために編曲されたものです。世界初演されたのは2001年の4月。そして今回、OCMによる10月現代音楽シリーズでの演奏が日本初演、続く11月東京定期公演は関東初演となります!

この曲は、亡くなった友人に寄せて、その友人の死後の旅路の無事を祈る曲として書かれました。

冒頭および終盤は、9拍子の弦楽合奏。ヴァイオリンによる持続音の緊張の中、動きのあるパートが禁欲的ながらもペルトらしい音の運びを重ね合い、ずっしりと精神性のつまったレクイエムとして響きます。
3拍子の中間部に登場する、何十小節もの間同じ音高の斉唱がひたすら続く男声合唱は、ドイツ語の詩篇121をテキストとしています。「主はあなたをすべての悪いものから守ってくださる、休むことなく、永遠に…」と、旅立った者へ切々と一心にささげる祈りの歌です。
歌と弦楽合奏との対比は、彼岸と此岸との対置を表しているのだそうです。
決して大音響でなく静謐で、時間の流れから切り離されたような不思議な音楽が造る世界は、この世のものでない空間がホールに現れたかのように、聴く者を引き込んでいきます。

2004年現代音楽シリーズ以来の演奏となるペルト作品、合唱団は、今はオーケストラとは別々に練習を進めていますが、合わせたときにどのような音楽が現れるのか、とても楽しみにしています!

ファンの方はもちろん現代音楽にあまりなじみのない方も、気がつけばペルトの世界に思わず入り込まずにはいられない、そんな音楽体験となるのではないでしょうか。記念すべき日本初演まであと2週間あまり!大阪・いずみホール、そして東京・第一生命ホールでの記念すべき演奏に、ぜひお越しください!

カンタータ<洪水>
   ―ギルガメシュ叙事詩・第十一の書板「大洪水の話」より

来る現代音楽シリーズでは、千原英喜氏の新作「カンタータ<洪水>」が初演されます。「ギルガメシュ叙事詩」の中でも有名な大洪水の話をモチーフに、神話の世界が、千原氏の音楽によってドラマチックに語られます。

今月発行の「シュッツの会便り」に、この曲について、団員の原田匠彦さんが書かれた記事がありますので、ご紹介させて頂きます。

         *   *   *   *   *

(シュッツの会便り2010年10月号より転載)
                          テノール:原田匠彦

王が亡くなった。残された者、王の武勇を語る。それは子へ孫へ語り継がれ、尾ひれがつき、磨きあげられ、やがて王は神のごとくなり、武勇は伝説となる。

ギルガメシュ叙事詩は、紀元前2600年頃、古代メソポタミアの都市ウルクに実在したとされる、ギルガメシュ王の半生にまつわる物語。この物語は彼の死後2000年以上も語り継がれ、その間に嘘か真か分からぬ話も含められ、あるいは他の説話と融け合ったり、言葉が言い換えられたり削られたりしながら洗練されてゆき、主人公ギルガメシュ王は、いかなる困難をも恐れず神さえも打ち負かす、半神半人の偉大な勇者となったのである。

 今回の演目「洪水」で取り上げるのは、この物語の終わりの部分。ギルガメシュはこれまで労苦を共にして来た無二の伴侶エンキドゥを病で失い、大いに悲しむ。そして自らもやがては死ぬのだということに気付き恐怖に襲われるのだが、はるか西方に、永遠の命を獲得したという「ウトナピシュティム」なる
人物がいると聞き、それではその方法を教えてもらおうと、野越え山越え海を越え、幾多の困難をたった一人で乗り越えて、会いに行ったのだ。ウトナピシュティム、初めは訝しがるが、ギルガメシュの願いに負け、自らの身の上を語り出す…

「私はかつてユーフラテスの河辺の町シュルッパクに住んでいたのだが、ある日、エア神より『方舟を作り、生命を求めよ。生きとし生けるものの種を舟に積め』と聞かされ、その通りにしたのだ。やがて大洪水が押し寄せ、それが六日七晩続き…」

 お気付きの方もおられるかと思います。これは旧約聖書の「ノアの洪水」と非常に良く似た話であり、またギルガメシュ叙事詩をここまで有名にした部分であると言っても過言ではありません。
 
 次に、千原先生が、これをどのように音楽で表現しておられるか、ごく簡単に触れて行きましょう。

第一章:ギルガメシュとウトナピシュティムの対話。
合唱による語りと、それを盛り上げる弦楽、オルガン、鐘の音。特に洪水を語る部分は圧巻。

第二章:エア神の、ウトナピシュティムへの忠告。
どのような方舟を造るのか、そして町の民や兵士には何と言っておけば良いか、かなり具体的に言ってくれているんですね。親切な神様。洪水計画は、実は神々の間では極秘事項だったのです。しかしあまりにも気の毒に思ったエア神はウトナピシュティムのお家に密告する。この部分の音形は、「カルミナ・ブラーナ」を思い起こさせる、緊張の止まない表現。

第三章:方舟の建造と、竣工の宴、乗船。
明るく、そして明日への希望に満ちた音楽と、やがて来たるべき天災の予兆。

第四章:時来たりぬ。
次第に恐しくなる空の様子を、重いリズムと音形で表現。

第五章:洪水押し寄せる。
十二声部の合唱・弦楽・オルガン・打楽器を総動員し、洪水の様子をここまで出来るかと思うくらいに見事に音で表現しています。息をもつかせぬ大迫力。

さて、このあとはどうなるのか… 残念ながら、ここでは語れません。続きはどうぞ、演奏会の方にいらして下さい。

October 21, 2010

October 20, 2010

マンスリー・コンサートへのご来場ありがとうございました!

マンスリー・コンサートへたくさんのお客さまにお越しいただき、演奏会を無事に終えることができました。
演奏会へお越しくださった皆様、ありがとうございました。また、温かい拍手で包んでくださったこと、感謝致します!

来週は、10/31 第20回現代音楽シリーズを催します。こちらにも沢山の方のご来場をお待ちしています!

演奏会のご感想・ご意見などをお待ちしております。
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 大阪コレギウム・ムジクム事務所
 〒 大阪市都島区御幸町2-11-17
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第339回 2010年11月17日(水)

マンスリー・コンサート【音楽市場】
午後7時開演
会 場:日本福音ルーテル大阪教会

R. A. シューマン/
 弦楽四重奏曲 Op. 41 No. 2 ヘ長調
  ヴァイオリン…森田玲子、中前晴美
  ヴィオラ…法橋泰子 チェロ…柳瀬史佳
C. シュターミッツ/
 2つのフルートあるいはヴァイオリンのための6つの二重奏曲 Op.27より 第1番 二長調New
  ヴァイオリン…西村綾香、梅垣恭子
J. W. ヘルテル/New
 オーボエとチェンバロのための
 パルティータ第3番 ニ短調
  オーボエ…福田淳 チェンバロ…沖田明子
H. シュッツ/Kleine Geistliche Konzerte
 (小宗教コンツェルト集) より
 Lobet den Herren, der zu Zion wohnet SWV 293
  アルト…島田章代、利根川恭子
 Meister, wir haben die ganze Nacht gearbeitet
 SWV 317
  テノール…杉田翔一、原田匠彦
 Himmel und Erde vergehen SWV 300
  バス…三木 武、園田恭弘、竹内 幹
讃美歌より
 「ちいさなかごに」
 「すべてのもの統らすかみよ」
玉城千春/未来へ(編曲:当間修一)
「日本・こころのうた」よりNew
 旅愁(当間修一編曲)
 こもりうた(鈴木憲夫編曲)
 たきび(当間修一編曲)

October 19, 2010

677000

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676000番を引いた方のお申し出をお待ちしています。
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October 13, 2010

676000

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October 09, 2010

October 02, 2010

第4回名古屋公演
  ~現代を紡ぐ、伝統につながる~

2011年3月13日(日) 16:30開演
会場:三井住友海上しらかわホール
平成22年度文化庁芸術創造活動特別推進事業
ロームミュージックファンデーション助成公演
サントリー芸術財団推薦コンサート

林 光/宮沢賢治の詩による混声合唱曲集
 「無声慟哭」より
   「鳥のように栗鼠のように」New
   「きょうのうちに」New
 「わたくしという現象は」New
 「冬と銀河ステーション」
 「星めぐりの歌」New
 「祈り」New
木下牧子/
 たいようオルガン
  ―混声合唱とオーケストラのための―
  (詩:荒井良二)
 【2010年委嘱 名古屋初演】
千原英喜/
 CANTATA<FLOOD>・カンタータ<洪水>
  ―ギルガメシュ叙事詩・第十一の書板
    「大洪水の話」より
 【2009年関西学生混声合唱連盟委嘱初演/
 『増補完全版』
   2010年OCM委嘱 名古屋初演】

→ 前売チケットお申込
→ 演奏会詳細

October 01, 2010

10/31(日)「現代音楽シリーズ」をお楽しみに!

★特別対談のお知らせNew
 今回の「現代音楽シリーズ」では創立35周年記念委嘱作品の初演にあたり、スペシャルゲストをお呼びしての対談を企画しています!ぜひご期待ください。

★曲目ご紹介New (メールマガジン「コレ・マガ」記事より転載)
 ◇10月も世界初演です! ~木下牧子「たいようオルガン」
 ◇A.ペルト「巡礼の歌」日本初演にご期待ください!
 ◇カンタータ<洪水>
   ―ギルガメシュ叙事詩・第十一の書板「大洪水の話」より


先週23日は京都公演[邦人合唱曲シリーズ]へ多数のご来場を頂き誠にありがとうございました!

今日から10月に入り、秋も本番の今日この頃。毎年10月にお送りしている「現代音楽シリーズ」の今年は、いわゆる「現代音楽」のイメージとは違う、楽しくそして味わい深い作品が揃ったプログラムでお待ちしております!

●A.ペルト/
  巡礼の歌(男声合唱と弦楽オーケストラのためのヴァージョン)
  弦楽オーケストラのための「オリエント&オクシデント」

エストニア生まれの作曲家アルヴォ・ペルト(1935-)は、自身が『ティンティナブリ(鈴鳴らし)様式』と呼ぶ独特の作風で知られ、同時代作曲家の中でもたいへん人気のある作曲家の一人です。
今回の公演では、日本初演となる男声合唱と弦楽オーケストラのための「巡礼の歌」、そして弦楽オーケストラによる「オリエント&オクシデント(東洋と西洋)」の2曲をお聴きいただきます。
ペルトは、その初期の独創性の追及を経てやがて古楽の研究に没頭した後、定常なテンポや簡素な和声を持ちながらもたいへんユニークな、彼独自の作風にたどりつきました。
合唱団男声が今練習している「巡礼の歌」の合唱パートは、同音の連続による斉唱のみによって構成されるという、それだけを取り出せば何とも解しにくいものながら、スコアを見ればこれとオーケストラとが合わさることでどのような響きが立ち上がるかと、実にわくわくさせられています。ペルトファンはも
ちろん、初めて聴く方にもきっと楽しんでいただけるプログラムです。

●木下牧子/
  たいようオルガン ―混声合唱とオーケストラのための―
                         (詩:荒井良二)

荒井良二氏の絵本を見ると、一見子供が描いたかのような楽しい絵にまず惹き込まれ、また読んで聞かせれば言葉が持つリズムの豊穣さに身も心も動かされます。(※氏のWebサイトにてその一旦を垣間見ることができます。)
荒井氏の大人気の絵本「たいようオルガン」に魅せられた木下牧子氏が贈る、今回の委嘱作。力強く色彩豊かな木下氏の音楽が、絵本の世界をどのようにいずみホールにて彩るのでしょうか!? 子供から大人まで皆さんにぜひ聴いていただきたい世界初演のステージです。

●千原英喜/
  CANTATA ・カンタータ<洪水>
   ―ギルガメシュ叙事詩・第十一の書板「大洪水の話」より

2009年に関西学生混声合唱連盟(関混連)による合同ステージで委嘱初演されたカンタータ<洪水>を、このたびOCM委嘱により『増補完全版』としてお届けします。
ギルガメシュ叙事詩は、ギルガメシュ王にまつわる伝説的冒険譚の数々がまとめられた、古代メソポタミアに伝わる世界最古の文学の一つです。「大洪水の話」は、世界中に言い伝えられている洪水神話の中でも最も古いもので、聖書の洪水物語(ノアの方舟)の原型と言われています。
西洋から東洋まで時空を超えた世界を交叉させ織り成す、千原氏の音楽の響きが、シュメール文明の世界を大阪の地に色濃く立ち上がらせます。


今回もぎっしり充実したステージの数々でお届けする10/31(日)の「現代音楽シリーズ」は、いよいよ1ヵ月後に迫りました。日本の音楽史の新たな1ページを刻むライブ演奏の数々を、ぜひ体感してください!
多数のご来場を心よりお待ちしております。

(2010.10.1. メールマガジン□■コレ・マガ■□第456号記事より)

♪ ↓演奏会詳細/お申し込みはこちらから↓ ♪

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