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□■コレ・マガ■□
【大阪コレギウム・ムジクム メールマガジン】
(NO.1243 2026.6.26発行)
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このメールマガジンでは、大阪コレギウム・ムジクム(OCM)の活動状況、
演奏会、CD発売などの最新情報をお伝えいたします。
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送信しております。
┏♪今週の目次♪━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
1.寺嶋陸也「眞赤なバラがもえながら」― 長澤延子の詩と生
2.演奏会情報
3.ホームページ情報
4.編集後記
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1.寺嶋陸也「眞赤なバラがもえながら」― 長澤延子の詩と生
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7/26の大阪定期公演《時を超えて紡ぐ言霊・詩歌の世界》Vol.1にて私たちが
取り組む詩は宮沢賢治と、そしてもう1人、13歳のときに敗戦を迎え、女学校
卒業直後17歳の春に自らの命を絶った長澤延子です。
作曲の寺嶋陸也氏が「厳しく研ぎ澄まされた言葉に拮抗しうる音を書きたい、
と思った」と記したそのテキストに取り組み始めて、詩人の感性が剥き出しの
肌に切実に焼け付いてくるような感覚とでもいうのでしょうか、表し難い衝撃
を感じながら、どう歌い表現していくのか、詩と格闘している感があります。
長澤延子の足跡はあまりに壮烈です。
1936年、4歳で生母と癌で死別。残した手記で、「私の幼年時代は心に虚無が
吹き荒れていた」「残っている記憶の第一頁は棺に入った母の死顔/何の悲し
みもない自分の心をのぞきこんでその冷たさに驚いた」と長澤は告白していま
すが、実はその翌年正月、長澤は一度幼い自死を試みています。
1937年父が再婚。義母の求めで亡き母の写真のほとんどが焼かれ、一方でその
義母は音楽や文学を家にもたらします。
この年盧溝橋事件が勃発。
時は巡って1944年、女学校1年の12歳。このころ詩を書き始めます。伯父の家に
移り住むも、学徒動員が始まり、夏ごろ義母の実家に疎開。翌1945年、日本は
敗戦。時代は大きな転換を迎えることになります。
1曲目の「うた」は1946年の詩。まぶしい春の希望がうたわれます。明るい旋法
の中に、オペラや音楽劇を多く手掛けている寺嶋氏らしい起伏の豊かな音楽。
詩人の生のエネルギーの鮮烈さを感じます。一方で2曲目「寂寥」(1946年)は対
極に、深い孤独と死の予見。
女学校3・4年はバスケ部にいた長澤は、自身の手記で「肉体を酷使することに
よって、あやうく死の誘惑から逃れていた」と回想しています。親しい友人た
ちからは「ノコさん」と呼ばれ、練習によく哲学書や詩作・読書ノートを持っ
てきていたという長澤ですが、友人たちはみな彼女が自殺することを予感して
いたといいます。
バスケ部を引退して16歳を迎える1948年。3月には、1946年に入水自殺して同
時代に大きな影響を与えた原口統三の遺著「二十歳のエチュード」を読み、自
らを「二ヶ月間の原口病」と称しました。原口に深く共感すると同時に批判も
行い、唯物論者に転身することを宣言しますが、このころ約1年あまりの期間、
残された長澤の詩の大部分がこの時期に書かれることになります。
後の手記で「コムミュニストになれなかったら死ぬつもりで五年生を迎えた/
なれないとゆう予感を信じていたから、その秋には死ぬつもりで春と夏を過し
た」と記した長澤は文芸部・映画部に所属、社会部・新聞部を自分で創設する
など急速に活動します。同年12月、「私の最後の力をふりしぼり最後の良心を
投げつくして打った最後の賭」として日本青年共産同盟に加盟。
第5曲の詩「告白」(1948年7月)は書き出しの「眞赤なバラがもえながら」が
組曲の題にもなっている詩ですが、ここでは原口の「青い海に沈んだ肖像の睫
毛の長い透明な瞳」が長澤自身の心の瞳を見つめている、と書かれています。
そして「告白」の最後は「卑怯な人間になりたくはないとつぶやきながら/私
の心は最高の孤獨をいだき/民衆の中にとびこんで行く」と結びます。
しかし翌1949年3月ごろ、養家によって青共のメンバーが拒絶され、長澤自身も
家に軟禁状態となりました。手記には長澤の小説や詩などの原稿が燃やされて
しまったとも記されています(今日残っている詩や手記は長澤が友人に預けた
ノートによっています)。
3月26日、卒業式の翌日に服毒するも失敗。翌日、養父母の前で青共メンバーと
対面で絶縁を誓わせられ、それを受け容れます。その後しばらく詩作を続けな
がら、唯一許されていたバスケ部の後輩大串との面会を重ねるも、ついに6月1日、
その命を絶ちました。
終曲の「ニッポン」(1948年) は「ニッポンの心に生れた人間が/その心に悪態
をつきながら/このニッポンを愛している/自分の命よりかも/この島國を愛
している」と結ばれています。
敗戦後の混乱と高揚の時代にあって、虚無感の中で苦しい現実との折り合いの
つかない孤独と葛藤を抱えながら「民衆の魂と生活の現実とその将来への良心」
を課して命を燃やし尽くした詩人の生。
しかし最後まで長澤と共にいた大串は「暗く陰のある人ではありませんでした。
もっと突き抜けたあっけらかんとした明るさ、茫洋とした日溜りのような明る
さを見せていた人でした」と語っています。
その心に想像を寄せることは、約80年を経た今の私達にも、切実に地続きのも
のではないか、とも思われます。
長澤延子の生の足跡を描いた寺嶋陸也、そして「世界がぜんたい幸福にならな
いうちは個人の幸福はあり得ない」と書いた賢治の苦悩を描いた千原英喜の最
新作。
音楽の美しさを通じて二人の詩人のこころにどこまで迫れるか、楽しみにしつ
つ挑戦していきたいと思います。
▼第133回大阪定期公演 詳細はこちら
https://www.collegium.or.jp/html/osaka133rd.html
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2.演奏会情報 https://www.collegium.or.jp/html/ensoukai.html
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■今週の新着情報■
・7月マンスリー・コンサートの曲目を追加しました。
・岩手公演の項目を追加しました。
■今週の割引情報■
《9/27 第43回京都公演》…【早割第2弾】は6/28(日)まで!
↓早割チケットのお申込はこちらから。
http://www.collegium.or.jp/ticket/
《7/26 第133回大阪定期公演》
前売好評発売中!
コレ・マガ割、65歳以上割、団体割、障がい者割引もございます
(OCM事務所のみでの取扱)。
《10/11・12 岩手公演》
チケット発売開始しました!!
コレ・マガ割(一般500円引!)・障がい者割引がございます。
↓コレ・マガ割等のお申し込みはこちらから。
https://www.collegium.or.jp/html/ticket_magazine.html
または office@collegium.or.jp まで。
♪♪ 団体割、65歳以上割、障がい者割引はOCM事務所でのお取扱です。
♪♪ すべてのお問い合わせは大阪コレギウム・ムジクム事務所
( office@collegium.or.jp / 06-6926-4755 ) まで ♪♪
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■7/15(水)午後7時開演 会場:日本福音ルーテル大阪教会
第512回マンスリー・コンサート 〜音楽の花束〜
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https://www.collegium.or.jp/html/monthly.html
【料 金】
一般/2,500(当日2,800) 学生/1,200(当日1,500) 高校生以下/無料
ハーモニー会員/2,000 コンツェルト会員以上/無料
【お 話】當間修一
【曲 目】
F.J.ハイドン 〓NEW〓
弦楽四重奏曲第77番 ハ長調 Op.76-3, Hob.III:77
ヴァイオリン:森田玲子・中前晴美
ヴィオラ:澤井 杏
チェロ:柳瀬史佳
A.コレッリ 〓NEW〓
トリオ・ソナタ ハ長調 Op.3-8
ヴァイオリン:梅垣恭子・池内美紀
チェロ:大木愛一
チェンバロ:沖田明子
合唱作品より
※今後決まり次第お知らせいたします。
☆今後のマンスリー・コンサート 〜音楽の花束〜
第513回 9月 9日(水)午後7時開演
第514回 10月28日(水)午後7時開演
第515回 11月25日(水)午後7時開演
第516回 12月27日(日)午後4時開演 〜クリスマス・スペシャル〜
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■7/26(日)午後3時開演 会場:住友生命いずみホール
大阪コレギウム・ムジクム第133回大阪定期公演
《時を超えて紡ぐ言霊・詩歌の世界》 シリーズ Vol.1
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https://www.collegium.or.jp/html/osaka133rd.html
【料 金】
S/5,000 A/4,000 B/2,500
学生/1,800(当日2,000) 高校生以下/800(当日1,000)
団体割(10名様〜):S/4,000 A/3,000 B/2,000 学生/1,500
※YouTubeメンバーシップにて別途配信予定
【曲 目】
千原英喜
無伴奏混声合唱曲「無声慟哭」〔詩:宮沢賢治〕
(2025年大阪コレギウム・ムジクム委嘱作品)
混声合唱のための宮沢賢治三章「松の針 妹は哭き 林と思想」
(2025年大阪コレギウム・ムジクム委嘱作品)
寺嶋陸也
「眞赤なバラがもえながら」混声合唱とピアノのための
〔詩:長澤延子〕
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■9/27(日)午後3時開演 会場:京都府立府民ホール アルティ
大阪コレギウム・ムジクム第43回京都公演
《時を超えて紡ぐ言霊・詩歌の世界》 シリーズ Vol.2
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https://www.collegium.or.jp/html/kyoto43rd.html
【料 金】
一般/3,700(当日4,000) 学生/1,800(当日2,000)
高校生以下/800(当日1,000)
団体割(10名様〜):一般/3,000 学生/1,500
〔早割第2弾価格〕【6/28(日)まで!】
一般/3,000 学生/1,500 高校生以下/700
※YouTubeメンバーシップにて別途配信予定
【曲 目】
A.ペルトの世界
寺嶋陸也
「星の疼(うづき)」混声合唱のための〔詩:原 民喜〕
(2025年大阪コレギウム・ムジクム委嘱作品)
無伴奏混声合唱のための「碑銘」〔詩:原 民喜〕
新実徳英
「さでやさでや とくとく」混声合唱、三絃とチェロのために
〔詩:新井高子〕【チェロ伴奏版初演】
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■大阪ハインリッヒ・シュッツ室内合唱団
岩手公演 〜宮沢賢治をうたう〜
10/11(日) 午後2時開演 会場:盛岡劇場メインホール
10/12(月祝) 午後2時開演 会場:なはんプラザ COMZホール
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https://www.collegium.or.jp/html/iwate2026.html
【料 金】
一般/3,000 学生/1,500
高校生以下/800
【曲 目】
ただいま演目リクエストを受付中!
上記HPのformsからご回答ください
(決定はHPやコレマガで随時お知らせします)
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■今後の主な演奏会予定
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■12/20(日) 開演時刻未定 会場:住友生命いずみホール
大阪コレギウム・ムジクム第134回大阪定期公演
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3.ホームページ情報
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大阪コレギウム・ムジクムのホームページでは、最新情報を随時お知らせして
います。ぜひチェックして下さい! → https://www.collegium.or.jp/
□■今週のトピックス■□
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幻の名演も今後続々追加予定です!
↓購読はOCM YouTube公式チャンネルから
//www.youtube.com/@OCMofficial" target="_blank">https://www.youtube.com/@OCMofficial
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4.編集後記
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私達の活動を広く知って欲しい、という思いで、演奏会のチラシを、色々なお
店などに置かせていただいています。楽器店、CD店、図書館、市民センター、
飲食店など・・・。今回の7月の公演は《時を超えて紡ぐ言霊・詩歌の世界》
ということもあり、私設図書館や、ブックカフェをいくつか回ってみました。
店内の本棚にオーナーさんの選んだ本が並び、自由に読みながらお茶を飲んで
くつろげる「ブックカフェ」は、本が好きな人が集まるオアシスのようで、お
店によっては、「好きな本を持ち寄って紹介する会」や「朗読の会」などのイ
ベントが開催されていたりと、それぞれのお店でオーナーさんの愛を感じます。
何もなしには入りづらいような隠れ家的なお店でも、「チラシを置いてもらう」
という任務が後押しして、ちょっと新しい世界を見られた気がしています。
(三上陽)
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